| 要旨トップ | ESJ62 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨 ESJ62 Abstract |
企画集会 T12 -- 3月22日 9:30-11:30 A会場
森林や草原、湖沼などの生態系における福島原発事故由来の放射性物質の動態は、事故から4年経った今日でも未解明な点が多く、環境中に蓄積した放射性物質の処理方針を立てる上でも早急に解明しなければならない課題である。特に、森林や草原群落などのようにそれ自体が構造的不均質性を有する自然生態系内では、放射性物質の分布に関してもまた、それらに応じた空間的不均質性を考慮しなければならないと考えられる。
本企画集会では、森林土壌、コケ類や両生類などの底生動植物、河口域から湖沼生態系までの堆積物、そして森林林床などを対象にして、生態系内の各階層レベルにおける放射性物質の分布とその要因に関して“空間的不均質性”という観点から各専門分野の研究者に話題提供をお願いし、環境中に存在する放射性物質の動態解明に関する今後の課題などについて議論する。
コメント:奥田敏統(広島大院・総科)
[T12-1] 落葉広葉樹林における土壌中放射性セシウムの空間的不均質性と環境要因
[T12-2] 福島県下に分布するコケ植物の放射性物質の汚染状況―ハイゴケを例に―
[T12-3] 林床に生息する小型カエル類の放射性セシウム蓄積量と環境要因の関係
[T12-4] 湖沼生態系とその集水域における放射性セシウムの分布特性