| 要旨トップ | ESJ64 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨 ESJ64 Abstract |
シンポジウム S04 3月15日 9:00-12:00 D会場
スーパーエルニーニョに端を発する2015年の大規模熱帯泥炭林火災は、4ヶ月足らずで日本の年間の化石燃料起源の放出量を上回る炭素を放出したと言われる。また、東南アジアの熱帯泥炭林の20%は植林地、特に油ヤシのプランテーションに転換されている。このように、膨大な量の炭素を土壌有機物として蓄積している熱帯泥炭林は近年、気候変動や人為活動の影響を受け、巨大CO2排出源(ホットスポット)として国際的な注目を集めている。これに対処するため、REDD+等の枠組みを利用した泥炭林の保全・管理による削減活動が必要とされている。本シンポジウムでは、熱帯泥炭林の保全や持続可能な利用に向けた熱帯泥炭林の炭素動態の解明、モニタリングシステム、管理などについて講演を行う。
[S04-1] 長期モニタリングの結果から明らかとなった熱帯泥炭生態系の炭素収支
[S04-2] 熱帯泥炭湿地林における森林の人為的攪乱とその影響
[S04-3] PALSAR-2を用いた熱帯泥炭林における土地被覆変化域および森林火災域の検出
[S04-4] 熱帯泥炭地の空間分布データの構築
[S04-5] 気候変動と土地利用変化がボルネオ島熱帯林の二酸化炭素吸収・放出量の時空間変動に及ぼす影響
[S04-6] 熱帯泥炭地域における災害とリスク管理
[S04-7] 熱帯泥炭地の回復