| 要旨トップ | ESJ65 企画集会 一覧 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


企画集会 T07  3月15日 17:30-19:30 D会場

生態学者による感染症へのアプローチ

松橋彩衣子(森林総研),内井喜美子(大阪大谷大・薬)

感染症は、自然環境や社会に深刻な影響をもたらす問題の一つであるが、それをとりまく生態学的視点は実に多様である。対象スケールはミクロからマクロ、研究目的は基礎から応用と、非常に様々な切り口からアプローチされているユニークな研究対象であると言える。感染症の発見、原因の特定、分布・動態の調査、そして予測といった種々の過程の中で、生態学はどのように関わっているのだろうか。本集会では、近年生態学で開発・利用されている手法、特に分子生物学的手法、同定・分類法、調査技術、解析方法を活用しながら感染症をめぐる様々な問題に挑んだ研究を紹介する。それらを通して、現代ではどのような問題が改善されたのか、何をどこまで明らかにできるようになったのか、どのように発展させていくことができるのかを整理すると同時に、生態学にどのように貢献させていくことができるのか、その萌芽性について議論していきたい。

[T07-1] 環境DNAを用いて宿主と病原生物の動態を探る 内井喜美子(大阪大谷大・薬)

[T07-2] 珪藻寄生性ツボカビの多様性および生態学的機能 -分類学的研究から動態解析へ- 瀬戸健介(東邦大・理)

[T07-3] 植物ウイルスの生態学:RNA-Seqを用いた検出と宿主-ウイルス相互作用解析 神谷麻梨(京都大・生態研、龍谷大・食農研)

[T07-4] 外来病マツ枯れの危険域を推定する:種分布モデルを用いた予測と気候変動の影響評価 松橋彩衣子(森林総研)


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