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ESJ58 シンポジウム S01
3月9日 9:00-12:00 A 会場

生態学における陸域・水域研究のギャップを考える

企画者: 深谷肇一(北大環境), 奥田武弘(遠洋水研), 熊谷直喜(水工研), 堀正和(瀬戸内水研)


陸域生態系と水域生態系では環境条件や生物相が大きく異なっている。これらの系における生態学的パタ-ン・プロセスの統一的な理解や、有効な保全計画の策定のためには、広く適用可能な概念の構築のみならず、ハビタット特有の特徴の特定やそれらの違いを生み出す要因の理解が欠かせない。そのためにはハビタットの垣根を超えた研究者間の議論が必要である。

本シンポジウムでは、陸域・水域生態系のより一般的な理解を目指すことを目的として、陸域研究と水域研究の間に何かギャップはあるのか、あるとすればどのようなものか、ギャップを超えることでどのような展望が得られるのかを考えたい。

前半では、海外での報告例から陸域・水域研究間のギャップを整理するとともに、特に研究者間にみられる”コミュニケ-ションギャップ”に注目する。後半では、特定の研究テ-マについて陸域と水域を対比する形でレビュ-を行い、両ハビタットの間にある共通点・相違点を浮き彫りにすることで、陸域と水域を統合的に理解するための仮説や問題点を議論する。総合討論では異なる背景を持つ研究者をコメンテ-タ-として迎え、ハビタットの垣根を超えた生態学的パタ-ン・プロセスの一般的な理解を目指すためのアイデアを議論したい。

総合討論

コメンテ-タ-

中静透(東北大)、松田裕之(横国大)、瀧本岳(東邦大)、鏡味麻衣子(東邦大)

[S01-1] 陸域・水域研究に見られるギャップの要素と構造 深谷肇一(北大環境)

[S01-2] 宿主の利用における陸域・水域生態系の対比 熊谷直喜(水工研)

[S01-3] 陸域と海域の生物多様性のマクロ生態学的なパタ-ン比較 久保田康裕(琉球大)

[S01-4] 陸域相利系における発見が水域群集に適用されるとき:群集ネスト構造をめぐる発見と迷走 近藤倫生(龍谷大)


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