日本生態学会

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会長からのメッセージ -その2-

「博物館とそれを支える学芸員の重要性について」

 生態学の進歩と普及を図ることを通じて、社会に貢献することを目的としている日本生態学会は、博物館とそれを支える学芸員の重要性を改めて確認します。

 博物館は、国土の自然や歴史・文化の継承を担うと共に、社会による知的財産の利活用の拠点として、国や地域の歴史的、文化的、科学的に重要かつ貴重な資料の収集、保管、整理、展示、調査研究、教育・啓発活動を行っています。学芸員や研究員をはじめとする博物館職員は、博物館の活動の学術レベルの維持発展と管理運営に重要な役割を果たし、科学の発展・普及や地域づくりにも大きく貢献しています。

 日本の博物館は、国際的に高い評価を受けていますが、それは博物館職員の日々たゆまぬ努力の結果です。一方、人材不足や予算縮小のため、十分な活動を行えていない博物館も少なくありません。博物館職員の主たる活動は、世間の目に触れないところで行われています。そのため、その役割は評価されにくい面があります。いま、改めて博物館の意義や博物館職員の役割について、多くの方々に知っていただき、博物館の活動に関して一層のご理解とご支援をお願いする次第です。

2017年4月19日 会長 可知 直毅

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