| 要旨トップ | ESJ56 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
企画集会 T04 -- 3月18日17:30-19:30 E会場
今日の群集生態学は、生物群集の構造や安定性、直接的あるいは間接的な生物間相互作用の解明だけでなく、構成種の個体群の時間的・空間的なダイナミクスはもとより、共進化の考え方の発展に伴い、生物進化の視点を積極的に取り入れつつある。他方、食物網による物質循環の理解を通して、生態系生態学の発展にも大きな貢献をはたしている。このように、今、群集生態学は新たな課題に取り組むことにより、大きな変貌を遂げようとしている。21世紀の「群集生態学の新たな挑戦」は、進化生態学から生態系生態学までを統合する新たな研究の枠組みを創り出す試みにほかならない。
本企画集会の目的は、群集生態学の最新のトピックスの紹介を通して、群集生態学の考え方がいかに今後の生態学の発展に不可欠であるかを浮き彫りにすることである。特に、生物群集がはたす「インターフェース」の役割に焦点をあて、最新の知見に基づき、群集生態学の新たな発展の方向性と課題を探りたい。
司会:大串隆之・近藤倫生
[T04-1] 生態系と群集をむすぶ
[T04-2] メタ群集と空間スケール
[T04-3] 進化生物学からせまる