| 要旨トップ | ESJ56 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第56回全国大会 (2009年3月,盛岡) 講演要旨 |
企画集会 T25 -- 3月21日12:00-14:00 E会場
捕食−被食は、生物相互作用の骨格であり、行動、進化、個体群、群集など生態学の様々な側面から研究されてきた。種間相互作用ネットワークを構成する最小モジュールの一つとして、その安定性や共進化の議論はいまだに絶えない。また、複数の捕食−被食モジュールが結びついた食物網についても同様に議論がある。
各生物種の生活史、行動、形態などの形質にみられる適応的な振る舞い、個体群動態、形質の進化と異なる時間スケールで生じる現象はしばしば各階層において個別に研究されてきた。また、1捕食・1被食系、第3種を含んだ系といった食物網の基本モジュールの研究とそれらモジュールから構成される食物網全体の研究も個別に扱われてきたといえる。こうした個別の理解を統合していくことは生態学におけるひとつの方向性である。
本集会では、食物網の部分としての1捕食・1被食系の新しい見方から、部分と食物網全体を結びつける新しい見方まで最新の理論研究を紹介し、統合的研究の方向性を議論する。
1. 舞木昭彦(九大/理) はじめに
2. 舞木昭彦(九大/理) 捕食・被食系と対抗的表現型可塑性
3. 難波利幸(大阪府立大/理) 食物網のモジュールの動態:捕食・被食系から3種系へ
4. 近藤倫生(龍谷大/理工) 栄養モジュールを組み立てて安定な食物網をつくる
5. 斎藤隆(北大/農) コメント
[T25-1] 捕食・被食系と対抗的表現型可塑性
[T25-2] 食物網のモジュールの動態:捕食・被食系から3種系へ
[T25-3] 栄養モジュールを組み立てて安定な食物網をつくる