| 要旨トップ | ESJ61 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
企画集会 T07 -- 3月16日 9:30-11:30 D会場
地球上の様々な環境に適応し、種数も個体数も多いことから、線虫は地球上で最も繁栄している生物のひとつと考えられている。現在、約2万種が知られており、推定では1億種をしのぐとも言われている。陸上の線虫を対象にした研究は、農学においては、農林業における害生物の防除の対象として主に研究されてきた。また、線虫はC.elegansなど遺伝子解析の対象としては有名である。しかしながら、生態系広範囲に亘る線虫の生態学的研究は少なく、線虫を研究してきた生態学者も海外には多数存在するが日本では希少である。本企画集会では、これまで、地味で日の目を見なかった線虫の生態学、とくに研究が活発に行われている農耕地生態系に関連した話題について紹介いただく。昆虫と線虫の相互関係、植物と線虫の相互関係および土壌線虫の群集構造に関する最新の研究成果から、生態系の中に多く潜み、その機能に関する事例報告を行い、線虫の生態学的な研究に関する今後の展望について議論したい。
コメンテーター 吉田睦彦(九州沖縄農研)(予定)
[T07-1] 農耕地の土壌線虫群集の環境応答
[T07-2] 植物の種子が媒介する線虫 イネシンガレセンチュウの生態学
[T07-3] 昆虫寄生性線虫:大害虫イネウンカ類とシヘンチュウの生態学