| 要旨トップ | ESJ65 企画集会 一覧 | 日本生態学会第65回全国大会 (2018年3月、札幌) 講演要旨
ESJ65 Abstract


企画集会 T06  3月15日 17:30-19:30 C会場

新たな脅威と生物群集:広域影響をどう捉えるか

小出大(国立環境研),先崎理之(国立環境研),熊谷直喜(国立環境研)

温室効果ガス排出に伴う急速な気候変動、経済のグローバル化に伴う外来種の蔓延、モータリゼーションの進行によって広範化する交通騒音など、生物はかつて遭遇してこなかった新たな脅威に直面している。しかし広域化するこれらの脅威が生物群集に対して与える相対的・複合的な影響力に関する理解は未だに乏しい。また生物間相互作用を通して複雑に絡み合う反応系の解明も充分ではない。これらを明らかにすることは、今後も増大が予測される生物多様性への人為的インパクトを低減し、保全戦略や適応策を議論する上でますます重要になると言える。そこで、本企画集会では、様々な生態系や生物を対象に行われたいくつかの事例研究を通して、人為的・生物的要因が広域的な生物群集に与える影響と、その根底にあるメカニズムを理解するためにはどのようなアプローチが必要かを考える。

[T06-1] 騒音の広域的生物影響:鳥類群集を事例に 先崎理之(国立環境研究所)

[T06-2] 環境変動に対する多種間相関をもつ群集の応答:水生生物群集を事例に 角谷拓(国立環境研究所)

[T06-3] 温暖化・外来種・雲霧帯の複合影響:ハワイにおける植物群集の移動 小出大(国立環境研究所)

[T06-4] 気候変動下でのコネクティビティ―と生物間相互作用:植食者と藻場・サンゴ群集 熊谷直喜(国立環境研究所)


日本生態学会