| 要旨トップ | ESJ68 シンポジウム 一覧 | 日本生態学会第68回全国大会 (2021年3月、岡山) 講演要旨
ESJ68 Abstract


シンポジウム S12  3月19日 9:00-12:00 Room D

これまでの生態学会における産官学連携の10年と今後の展開
Decade for research, policy and practice in ESJ

小笠原奨悟(パシフィックコンサルタンツ株式会社), 西田貴明(京都産業大学), 大澤剛士(東京都立大学), 大澤隆文(外務省)
shogo OGASAWARA(Pacific Consultants Co.,LTD.), Takaaki NISHIDA(Kyoto Sangyo Univ.), Takeshi OSAWA(Tokyo Metropolitan Univ.), Takafumi OSAWA(MOFA)

2010年のCBD COP10開催を契機に、生態学会においても、生物多様性の保全と持続可能な利用に向けた研究や取組が大きな注目を集めるようになった。これに伴い学会大会も、異分野の研究者や、民間企業や行政に身を置く実務者らが積極的に参加するようになり、社会・経済における生物多様性の内在化に向けて様々な議論が展開されるようになった。企画者らは、生態学と政策、研究と実務をつなぐ機会を設けるべく、実社会における生物多様性に関する政策や事業をテーマに、これまで約10年に渡りシンポジウムの開催、さらには学会誌上での議論および情報発信を行ってきた。これまで議論されてきたテーマの中には、グリーンインフラ・Eco-DRR、地域循環共生圏、生物多様性情報学(オープンデータ)など、幅広い分野で実現しつつあり、生態学と社会、さらには政策をつなげる機会の構築といった点では、企画者らの取組も一定の貢献がなされたと考えている。つまり、日本が抱える多様な社会課題の解決に今後一層生態学が貢献していくためには、これまで生態学の産学官連携で取り組んできた概念や方向性の提示、機会などの議論について一旦整理しておく必要がある。次の10年に向けて、コロナ禍の影響を受けつつも、新たな生物多様性の政策や事業に関するさまざまな議論が進んでいる。そこで、本シンポジウムでは、これまでの10年に及ぶ生態学と政策、研究と実務の議論や成果を整理したうえで、今後の生物多様性の内在化を一層進めるための取組の具体化に向けて、これまでのシンポジウムの登壇者、参加者を迎えて議論を深めたい。

[S12-1]
趣旨説明、及びこれまでの取り組み(政策) *西田貴明(京都産業大学)
Introduction, and the past activities (Policy) *Takaaki NISHIDA(Kyoto Sangyo Univ.)

[S12-2]
この10年を振り返って:実務と研究のギャップ、オープンデータとデータ共有 *大澤剛士(東京都立大学)
Report buck on our activities in this decade *Takeshi OSAWA(Tokyo Metropolitan Univ.)

[S12-3]
愛知目標に続く生物多様性の新たな世界目標に向けた国際的議論の動向 *大澤隆文(外務省)
The latest global discussion towards the new global framework on biodiversity that follows Aichi Targets *Takafumi OSAWA(MOFA)

[S12-4]
実務者の立場から生態学分野の施策・事業を考える *小笠原奨悟(パシフィックコンサル)
Ecological policy and business from the standpoint of Practitioner *shogo OGASAWARA(Pacific Consultants Co., Ltd.)


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