| 要旨トップ | ESJ69 自由集会 一覧 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


自由集会 W03  3月17日 16:30-18:00 Room C, 現地開催/ライブ配信あり/見逃し配信対応

海と陸の間で生きる〜海浜性昆虫の海との関わり〜
Live between the sea and the land ~The relationships of beach insects with the sea environments~

上野弘人(九州大学大学院地球社会統合科学府)
Hiroto UENO(Graduate School of Integrated Science for Global Society, Kyushu University)

海は、現在の地球上の中でも多くの生命を育む生息環境のひとつである。一方で、多くの陸生動物にとって、利用の難しい高濃度な海水、乾燥しやすく日中には高温になる砂浜、台風や高潮などの強い波風、日によって時間も昇降幅も大きく違う潮汐など、生存に不利な条件を多数持ち合わせる環境でもある。多くの陸生動物の中でも昆虫は、その種数が地球上で最大の多様性を誇り、多岐にわたる環境に進出している分類群であるが、その莫大な種数、広大な分布域を持ってしても「海」という環境に完全に適応したものは、ごく少数の例外を除いて存在しない。このように昆虫にとって生息が難しい「海」という環境であるが、中には、様々な形で生みや海辺の環境と関わり合いを持って生きる沿岸性の種も存在する。本自由集会では、「海」という過酷な環境に寄り添って生きる昆虫の特性と、それがどのように海辺の環境と折り合いをつけているのかについて、研究例を紹介しながら議論する。

[W03-1]
甲虫における「海流分散」の可能性〜海水耐性と遺伝的分化の関係から見えてきたこと〜 *上野弘人(九州大学), 東悠斗(九州大学), 北川耕咲(名古屋大学), 荒谷邦雄(九州大学), 松林圭(九州大学)
The possibility of “current dispersal" in beetles 〜 The evidence from the relationship between seawater tolerance and genetic differentiation〜 *Hiroto UENO(Kyushu Univ.), Yuto HIGASHI(Kyushu Univ.), Kosaku KITAGAWA(Nagoya Univ.), Kunio ARAYA(Kyushu Univ.), Kei W. MATSUBAYASHI(Kyushu Univ.)

[W03-2]
砂浜で闘うゾウムシ 〜種間相互作用と環境への適応が促す多様化〜 *松林圭(九州大学)
Diversification by interspecific interactions and adaptation to coastal environments in the beach weevils〜 *Kei W. MATSUBAYASHI(Kyushu Univ.)

[W03-3]
海浜性ハンミョウにおける砂色と一致した隠蔽的体色の進化 *山本捺由他(環境省), 曽田貞滋(京都大学)
Evolutionary fine-tuning of background-matching camouflage in the sandy beach tiger beetle *Nayuta YAMAMOTO(Ministry of the Environment), Teiji SOTA(Kyoto Univ.)


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