日本生態学会

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第8回(2010年)日本生態学会功労賞受賞者

松本 忠夫

 松本忠夫氏は、1996年~1998年までの3年間にわたり、日本生態学会幹事長を務められました。また、全国委員,編集委員などを歴任されるほか,生態学会が50周年を迎えた時には、50周年記念事業委員長も務められました。とくに将来計画専門委員会のメンバーを長く務められ、日本学術会議の会員や連携会員として第18から現在の21期に至るまで、生態科学分科会委員長などを務められ、他分野・他学会との連携および日本学術会議などの動向や科学技術政策の動きを学会に伝える点で大きな役割を継続的に果たされてきました。また、学会が、生態学事典を発行した際には、その編集者の一人としてとりまとめで大きな役割を果たされました。
 この間、シロアリの森林生態系内での役割に関する研究に続き、シロアリを中心とした社会性昆虫の進化を生態学の観点から見る研究を推進され、東京大学においては、学生・院生の教育に力を注ぎ、松本氏の研究室から多くの研究者が輩出しています。また、他の研究室や他の大学に所属する研究者にも暖かく接されることには定評があり、若手からも“松っちゃん”と親しまれて、広く後進の激励と指導にあたってこられました。
 以上のように、松本忠夫氏は、日本生態学会の運営のみならず、動物生態学、進化生態学の発展にも大きく貢献されました。日本生態学会功労賞にふさわしい方として推薦致します。

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