第22回(2024年)日本生態学会功労賞受賞者
露崎 史朗
露崎史朗氏は、植物を対象に、その生態、特に攪乱に対する群集の応答について顕著な研究成果を多数挙げると同時に、教育面では多数の修士号や博士号取得者を送り出されている。生態学会においては、英文誌分野編集長をはじめ同誌編集委員、和文誌、保全生態学研究編集委員を歴任されている他、 自然保護専門委員として自然保護活動にも尽力されていらっしゃいます。
中静 透
中静透氏は、2010年から2012年までの2年間にわたり会長を務めたほか、全国委員、常任委員、東北地区会長、代議員、理事、大規模長期生態学専門委員長などを歴任してきました。森林生態学において、日本国内では小川調査地などにおける長期調査の継続的発展を牽引し、また、海外ではボルネオ島での熱帯林生態学の推進に中核的な役割を果たされました。これらの貢献に対して2003年に日本林学会賞、松下幸之助花の万博記念賞、みどりの学術賞、日本生態学会賞、などを受賞されています。また、京都大学生態学研究センター、総合地球環境学研究所、東北大学、森林研究・整備機構森林総合研究所などにおいてリーダーシップを発揮され、また、国際シンポジウムや公開シンポジウムの企画運営や若手研究者の育成などを通しても、日本の生態学の発展と国際化に大きく貢献しました。