第18回(2025年) 日本生態学会大島賞受賞者
受賞者:該当者なし
選考概要
今回の大島賞には自薦による1名の応募がありました。審査では、地道な野外調査によって長期モニタリングデータを収集し解析した研究に加え、先進的な調査手法を取り入れながら広範な研究を意欲的に展開している点について、好意的な評価が集まりました。しかし、主要業績の内容の精査に基づき、「生態学的データの収集を長期間継続しておこなうことなどにより生態学の発展に寄与している」という本賞の選考基準が現段階で十分に満たされているかどうかについて慎重な議論を重ねた結果、最終的に、今回の推薦は見送るという判断に至りました。
なお、大島賞は前回に引き続き二年連続で該当者なしという結果となっています。大島賞規則にあるように、本賞の対象は、長期間の生態学的データの収集だけでなく、それに匹敵する着実あるいは地道な研究努力の蓄積によって生態学の発展に寄与している学会員です。自薦のみならず他薦による応募もできますので、活発な応募を望みます。
選考委員会メンバー:鈴木俊貴、鈴木牧、辻かおる、門脇浩明、瀧本岳(委員長)、深野祐也、工藤洋、深谷肇一、山口幸