日本生態学会

Home会長メッセージ一覧

会長からのメッセージ -その2-

「理事会と総会」

 いよいよ法人として生態学会が動き始めました.1月に第1回代議員総会と第1回理事会をメイル会議形式で開き,法人としての新体制が確立しました.代議員と理事の名簿はホームページの「組織」の欄に近く掲載するので,そちらをご覧ください.

 私が生態学会の運営に携わり始めた頃,常任委員会(法人の理事会にあたる)は内閣に,全国委員会(法人の代議員総会にあたる)は国会にあたると説明を受けました.法人に移行してもこの性格は変わりません.任意団体当時よりもその性格がよりはっきりとした,といってよいとも思います.

 理事の方にはそれぞれ担当の委員会(あるいはそれに相当するもの)を受け持っていただくことにしました.編集員会が例としてはわかりやすいと思います.英文誌,和文誌,保全誌の編集長の方にはそれぞれの編集委員会を率いて,雑誌を編集していただいています.これを固く言い換えるなら,定款に掲げている「学術雑誌及びその他の機関紙等の発行」という学会の業務を執行していただいているわけです.内閣にたとえるなら,編集長は雑誌発行省の大臣として内閣(理事会)の一員となっている,といえます.

 理事の方にはそれぞれの実務を担当していただき,会長,次期会長,幹事長,庶務幹事,会計幹事の執行部がそれを束ねる,というのが学会運営の基本構造です.

 このような体制による学会運営が生態学会の運営として相応しいものなのかについて評価いただく仕組みもあります.役員として監事があります.監事の方には,理事の職務の執行を監査していただきます.また,代議員総会においても,執行部,理事の仕事ぶりを評価していただきます.

 以上が法人として定められた組織体制ですが,私は会員総会も大切だと考えています.正直にいうと,執行部提案が次々に認められる「シャンシャン大会」が面倒がなくて楽なのですが,それでは,会員が自由に活発に発言する生態学会の良さが損なわれてしまうのでは,ないかと思います.至らないところも含めて執行部の活動を会員総会でお知らせし,会員の皆さんのご批判を激励にかえて,学会の運営に活かしていきたいと思います.

 広島大会で新しい形式の会員総会が初めて開かれます.たくさんの皆さんが参加されることを期待しています.

2014年2月5日 会長 齊藤 隆

トップへ