| 要旨トップ | ESJ61 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
企画集会 T12 -- 3月16日 18:00-20:00 A会場
自由に動き回る動物の分布や個体数を把握するのは容易ではない。水の中に棲む動物ともなればなおさらのことだ。そこで考え出されたのが、環境DNAによる生物分布モニタリング法である。水にはそこに棲むさまざまな生物から放出されたDNAが大量に含まれている。これらのDNA情報を利用することにより、生物分布を推定しようとする新しい試みだ。本手法の発展により、水棲生物の分布情報を大量かつ簡便に得られるようになるだけではなく、迅速な外来種の侵入把握や、非侵略的な手法としての希少種の分布把握が可能となることが期待される。
本集会では、環境DNA手法を用いた最新の研究報告を通し、環境DNA研究がどこまで進んでいるのかを示す。さらに、この手法を将来どのように応用できるか、今後どんな問題を解決する必要があるかなど、参加者の皆さんを交えた活発な議論を行いたい。
コメンテーター:中村太士(北大・農)、渡辺勝敏(京大・理)
[T12-1] オオクチバス等の外来魚モニタリングにおける環境DNA技術の有用性の検証-調査手法の違いによる結果の比較を通して―
[T12-2] 同種内外来種の侵入規模の迅速把握
[T12-3] 核DNAをマーカーとした環境DNA解析
[T12-4] 水生生物の移動分散モニタリングへの環境DNA技術の適用:流水環境における研究例と展望