[0] トップ | [1] 企画一覧

ESJ56 企画集会 T19
3月19日17:30-19:30 H会場

生態系の保全・再生を生態学と人文社会科学から考える−湖沼を事例として

企画者: 西廣淳(東大・農学生命科学), 高村典子(国環研)


生態系の健全性の維持・回復のためには、生態系と人間社会を相互に深く結びついたシステムとして捉え、生態系が健全に維持されやすい社会的な仕組みをつくりだす必要がある。そのためには、自然科学的なモニタリングと評価、技術開発に加えて、人々の考え方や行動選択と生態系の関係についての理解や、システムの動態を総合的に表現できるモデルの開発が不可欠である。本集会では、生態系再生が強く望まれている生態系である「湖沼生態系」を事例として取り上げる。湖沼の保全はこれまで主に水質の保全として取り組まれてきたが、生態系の保全・再生のためにはそれだけでは不十分である。本集会の講演者らは、湖沼生態系と人間社会のシステムを、生物多様性、生態系機能、人と湖沼のかかわり、湖沼の環境改善の人間社会への効果といった多様な側面から評価するとともに、これらの要素をカップリングするモデルを開発する共同研究を進めてきた。集会ではその研究成果の一部を報告するとともに、生態系−社会システムの健全化に向けた研究上の課題について議論する。

趣旨説明 高村典子

コメント 長谷川眞理子(総研大)

司会 西廣淳

[T19-1] 湖沼の保全・再生に必要な視点−湖沼の場合 高村典子(国環研)

[T19-2] 湖沼の生物多様性の評価 西廣淳(東大・農学生命科学)

[T19-3] 湖沼生態系の環境経済評価 三谷羊平(コロラド大学・学振)

[T19-4] かかわりの視点からの人文・社会科学的な湖沼環境評価 二宮咲子・鬼頭秀一(東大・新領域)

[T19-5] 生態系動態とヒトの選択動態の結合ダイナミックス 巌佐庸(九大・理院・生物)


[0] トップ | [1] 企画一覧