| 要旨トップ | ESJ60 企画集会 一覧 | 日本生態学会第60回全国大会 (2013年3月,静岡) 講演要旨
ESJ60 Abstract


企画集会 T17 -- 3月6日 17:00-19:00 F会場

熱帯雨林における生物多様性MRVを確立するために

企画者: 鮫島弘光(京大東南研), 今井伸夫(京大農森林生態), 北山兼弘(京大農森林生態)

東南アジア熱帯雨林は炭素蓄積量と生物多様性が世界でも最も高い生態系の一つだが、従来の商業伐採に加え、アブラヤシや早生樹のプランテーションの拡大のため、炭素排出量の増加と生物多様性の減少が進んでいる。炭素排出量の増加に対しては、REDDの取り組みに対し国際的資金を集めることで軽減する取り組みが進んでおり、そのための炭素のMRV(測定・報告・検証)手法の開発も進んでいる。一方生物多様性の減少についても森林認証、REDD+、生物多様性オフセットなどの革新的資金メカニズムを生物多様性保全プロジェクトに導入することによって軽減することが提案されているが、生物多様性のMRV手法が確立されていないため、実現が進んでいない。

熱帯雨林の生物多様性MRV手法の開発が進んでいないのには以下のような理由がある。1)どのような分類群を指標とすべきか合意を得ることが難しい。2)択伐コンセッションなど生物多様性保全プロジェクトが対象とする地域が広大である。3)同定能力のある人材が不足しており、リファレンスも整っていない。

本集会では、ボルネオ島・スマトラ島の択伐コンセッションやアカシア・プランテーションにおいてコンセッションスケールでの樹木、哺乳類、鳥類の多様性のMRV手法の開発を行った研究を紹介する。これらの具体的なケースの話題提供をとおして、熱帯雨林管理の現場に実装可能な、生物多様性MVR手法の確立について幅広い分野の方々とともに議論を深めたい。

[T17-1] 自動撮影カメラによる哺乳類多様性広域評価手法の開発 鮫島弘光(京大東南研)

[T17-2] 音声録音データを用いた鳥類多様性評価の可能性 藤田素子(京大東南研)

[T17-3] 樹木群集組成を用いた生物多様性モニタリング手法の開発 今井伸夫(京大農森林生態)

[T17-4] 衛星データを用いた樹木群集組成指標値による生物多様性の広域モニタリング 田中厚志(京大農森林生態)


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