| 要旨トップ | ESJ61 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
企画集会 T10 -- 3月16日 9:30-11:30 G会場
個体群・群集生態学の多くのモデルでは、生物の性別は無視されたままそのダイナミクスが解析されてきた。その一方で、オスとメスでは成長特性・資源利用・繁殖行動などが異なることも多いし、進化生物学と行動生態学は伝統的に性選択や性的対立といった種内の相互作用に着目してきた。それでは、このような性に関わる多様な現象は、個体より高次の階層を考えるときにも重要なのだろうか。本集会では、オスとメスの存在と相互作用を組み入れた理論・実証研究を紹介することにより、個体の適応的な形質からボトムアップ式に個体群・群集へとアプローチし、無性的だった世界を「性的な群集」として捉え直すことを目指す。
各講演を受けて、種内変異が群集に与える影響を研究してきた国立成功大学(台湾)の仲澤剛史博士からコメントをいただく。
[T10-1] その無駄はどこに消える:オスの存在が群集構造に与える影響
[T10-2] ヒグマにみる採餌行動の雌雄差
[T10-3] 細胞内寄生者と宿主の相互作用における性比選択の役割
[T10-4] 見落とされてきた訪花昆虫のオス