| 要旨トップ | ESJ61 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
企画集会 T25 -- 3月18日 9:30-11:30 H会場
大気中のCO2濃度は、最近400ppmvを超えたことが報道され、21世紀中にはさらに上昇し500~900ppmvに達すると予想されている。このような大気CO2濃度の増加は、生態系に様々な生物的影響をもたらす可能性がある。植物に対する高CO2暴露実験は1980年代以前から行われており、実験室レベルの定性的な知見は蓄積してきたが、野外生態系レベルの定量的な予測を行うには不充分で、そのためにはメカニズム解明を通した研究が必要である。
本企画集会では、科研費新学術領域研究「植物生態学・分子生理学コンソーシアムによる陸上植物の高CO2応答の包括的解明(代表:寺島一郎)」の成果を中心として、個葉から群落、地球スケールの植物の高CO2応答に関する最新の研究成果を紹介する。CO2応答を軸として、異なる手法、スケール、表現型パラメータを対象とした研究コンソーシアムによる包括的解明に向けた取り組みを示し、今後の地球環境問題の解決に向けた生態学のあるべき方向を議論する。
趣旨説明:彦坂幸毅(東北大)
コメンテータ:寺島一郎(東大)
[T25-1] 開放系大気CO2増加に対するカバノキ属3種の成長・光合成応答
[T25-2] 水田生態系の高CO2応答~イネ-土壌系の炭素・窒素フローとメタン発生に着目して~
[T25-3] CO2噴出地の生態学
[T25-4] 植物高CO2応答の広域スケール評価