| 要旨トップ | ESJ64 企画集会 一覧 | 日本生態学会第64回全国大会 (2017年3月、東京) 講演要旨
ESJ64 Abstract


企画集会 T09  3月18日 9:30-11:30 C会場

高山帯における環境変動と高山植物について ー モニタリングサイト1000高山帯調査 ー

増沢武弘(静岡大学・防災総合センター)

 日本列島の高山帯における環境の変動に対して、高山生態系を構成する植物と動物を対象に2008年度から環境省生物多様性センターによる長期観察が開始された。このモニタリングサイト1000高山帯調査では、大雪山、北アルプス、南アルプス、白山、富士山の5か所で、地温・気温などの気象データや、植生、ハイマツの成長、開花フェノロジー、昆虫類の分布などの観測を行ってきた。本企画ではこれらのサイトにおいて、5年間の植物群落に関する測定結果と環境の変動との関係について述べる。
 脆弱性を持つ高山植物について(1)5から6年の短期間に、環境変動よる影響を受けているのか、(2)環境変動とどのような関連性を持っているのか、について話題を提供する。

[T09-1] 大雪山:気候変動に対する高山植物群落のフェノロジー応答 工藤岳(北海道大学地球環境科学研究院)

[T09-2] 北アルプス立山:気候変動とハイマツの成長について 和田直也(富山大学研究推進機構極東地域研究センター)

[T09-3] 白山:白山におけるクロユリ(Fritillaria camtschatcensis)生育地の雪どけ時期と開花時期の年変化 野上達也(石川県白山自然保護センター)

[T09-4] 南アルプス:キタダケソウの開花は早まっていると言えそうか 名取俊樹(国立環境研究所)

[T09-5] 富士山:富士山頂に低標高の草本植物が分布を拡大 増沢武弘(静岡大学防災総合センター)


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