| 要旨トップ | ESJ67 シンポジウム 一覧 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


シンポジウム S15  3月5日 17:00-20:00 Room L

植物フェノタイピング:表現型データの定量化,モデル化とその自動化をもう一度考える
Plant phenotyping: rethinking about quantification and modeling of phenotypic data, and their automation

野下浩司(九州大学)
Koji NOSHITA(Kyushu Univeristy)

 生物の様々な情報が定量的に得られる時代となってきた.DNAシーケンシング技術の高度化とコストの低下に伴うゲノムや遺伝子発現データはもちろん,タンパク質や代謝産物などの各種オミクスデータの活用も普及しつつある.さらには,今後進むIoT機器や通信技術の普及で環境データの集積も進んでいくだろう.しかし,表現型データの収集は未だ労働集約的でスループットは低い.こうした問題を解決しようと,各種センサーの開発や画像解析,ロボティクスを利用して植物の表現型データを効率的に収集・解析することを目指す「植物フェノタイピング」への取り組みが世界的に活発になっている.
 そこで本シンポジウムでは,植物の表現型データの定量化やモデルに関する研究を進めている方々を招き,表現型データの定量化を効率的に進めるための研究や様々な理論・技術を組み合わせることで従来は定量化が難しかった新しい表現型データを得るような研究を紹介して頂く.さらに,こうした理論・技術を生態学研究が対象とするような,非モデル生物や野外環境,細胞や組織から景観までのマルチスケールな解析などへ応用可能かあるいはどのような点が不十分かを議論したい.

コメンテーター:小野田 雄介(京都大学)

[S15-1]
野外における植物3次元形態の再構築と幾何学的解析 *野下浩司(九州大学, JSTさきがけ)
3D reconstruction and geometric analysis of plant architecture under field environment *Koji NOSHITA(Kyushu Univ., JST PRESTO)

[S15-2]
生物画像の定量・分類・認識 *檜垣匠(熊本大学)
Quantification, classification, and recognition of bioimages *Takumi HIGAKI(Kumamoto Univ.)

[S15-3]
画像解析による植物表現型定量 *戸田陽介(JSTさきがけ, 名古屋大学ITbM)
Quantitative plant phenotyping via image analysis *Yosuke TODA(JST PRESTO, ITbM, Nagoya Univ.)

[S15-4]
コンピュータビジョンにおける植物 *大倉史生(大阪大学, JSTさきがけ)
Plants in computer vision *Fumio OKURA(Osaka Univ., JST PRESTO)

[S15-5]
ドローンリモートセンシングを用いた作物形質の計測と解析 *戸田悠介(東京大学)
Measurement and analysis of crop trait with UAV remote sensing *Yusuke TODA(UTokyo)


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