| 要旨トップ | ESJ71 自由集会 一覧 | | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨 ESJ71 Abstract |
自由集会 W06 3月17日 17:30-19:00 Room B
外来種の侵入は世界的な生物多様性損失の5つの直接要因の1つであり、昆明・モントリオール生物多様性枠組においても侵略的外来種の削減目標が掲げられている。こうした中、2023年9月にIPBES侵略的外来種評価報告書(以下、外来種アセスメント: https://doi.org/10.5281/zenodo.7430682)が承認・受理され、世界で3.7万種の外来種が記録されており、このうち3,500種あまりが問題を引き起こしていること、年間200種が新規に侵入していること、世界の動植物の絶滅の6割に侵略的外来種も一要因として関係していることなどの科学的根拠が提示された。本アセスメントは、外来種侵入の現状とその背景、外来種の侵入による生物多様性や人間生活への影響、外来種管理の現状および利用可能な管理オプションについての初めての地球規模の評価であり、今後の日本の外来種政策にも大きな示唆を与えるものとなりえる。
本集会では、外来種アセスメントの執筆に関わった日本人著者4名が、本アセスメントの内容について紹介し、参加者とともに今後の日本の外来種対策の展望について議論したい。なお、環境省外来生物対策室より、アセスメント成果の活用予定についてのコメントも予定している。
[W06-1]
外来種侵入の要因
Drivers of biodiversity change affecting biological invasions
[W06-2]
外来種の侵入による影響
Impacts of biological invasions on nature, nature's contributions to people, and good quality of life
[W06-3]
外来種の侵入に対する管理
Management; challenges, opportunities and lessons learned
[W06-4]
日本における外来種対策の現状と展望:アセスメントで得られた知見をどう活かすか
Current status and future prospects of invasive alien species management in Japan: how to move forward based on the assessment?