| 要旨トップ | ESJ71 自由集会 一覧 | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨
ESJ71 Abstract


自由集会 W20  3月20日 16:30-18:00 Room D

カメラ使いはひかれ合う:カメラを使った観察向上術【O】
Improving observation using the cameras: from fundamentals to applications【O】

武田和也(東京大学大学院理学系研究科附属植物園), 望月昂(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)
Kazuya TAKEDA(Botanical Gardens, Graduate School of Science, The University of Tokyo), Ko MOCHIZUKI(Botanical Gardens, Graduate School of Science, The University of Tokyo)

生きた生物の行動や、その野外における振る舞いを観察することは生物を研究する第一歩であり、研究に様々なアイデアを与えてくれる。一方で、人力による観察には常に物理的・時間的・体力的障壁が立ちふさがる。そんな私たちの有限な観察努力を大きく拡張してくれる素晴らしいデバイスの一つが「カメラ」だ。

例えば、一眼レフカメラを使えば花を訪れる昆虫の一瞬の行動を切り取り観察することができるし、樹上の鳥類の採餌行動を詳細に観察することができるだろう。一方で、近年のスマホカメラの台頭に伴って、「大きなカメラなんているんですか?」という声もよく聞こえてくる。生物を美しく撮り、論文やプレゼン、あるいは図鑑などの書籍に掲載することは、たしかに付加価値を生むのかもしれないが、実際に、研究において「カメラ」はどのように私たちの観察を向上させてくれるのだろうか?

本集会では、古典的な撮影技法を得意とする写真家によるカメラの基本的な技術紹介に始まり、自作の撮影装置や超高速カメラなどを用いた研究についてのご講演、また、カメラを活用されている研究者、プロの生物写真家によるフラッシュトークを予定している。これまであまり交わることのなかった技術者・写真家・研究者の横断的なディスカッションにより、生態学研究におけるカメラの位置づけや、活用について考えていきたい。

コメンテーター:未定

*フラッシュトークの参加者を募集します。カメラに関するTips、研究における工夫、アイデア等、熱い想いを一人3分程度、スライド1~2枚で紹介してください。事前申込はGoogleフォーム(https://forms.gle/NALpTcFzY3QwniYw9)から受け付ける他、当日の飛び入りも歓迎します。

*日程によりますが、野外での写真撮影講習会なども検討しています。

[W20-1]
カメラの基礎と応用:ピントとアングルについて *片山響(Light-Box)
Basics and applications of the camera: about focus and angle *Hibiki KATAYAMA(Light-Box)

[W20-2]
Raspberry piを用いた自作ビデオカメラによる送粉者観察 *武田和也(東京大学)
Pollinator observation using DIY video cameras based on Raspberry Pi *Kazuya TAKEDA(The University of Tokyo)

[W20-3]
生物学における高速度カメラの活用例:鳥と昆虫の羽ばたき飛翔を中心に *前田将輝(拓殖大学)
High-speed cameras in biology: case studies on bird & insect flapping flight *Masateru MAEDA(Takushoku Univ.)


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