| 要旨トップ | ESJ57 シンポジウム 一覧 | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨


シンポジウム S09 -- 3月17日9:00-12:00 F会場

サンゴ礁生物の緯度傾斜に沿った変異:ゲノムから生態系まで

企画者: 酒井 一彦(琉球大・熱生研), 井口 亮(琉球大・熱生研)

サンゴ礁生物群集はその中核となる造礁サンゴの高温ストレス耐性が低 いため、地球温暖化の影響を最も早く受けることが予想されている。今後の温暖化の進行にともない、サンゴ礁生物の分布がより高緯度にシフトする可能性も指摘されている。我が国の南西部海域では、サンゴ礁の発達する琉球列島からサンゴ礁の発達しない本州沿岸にかけて、高緯度ながら種多様性の高いサンゴ礁生物群集が成立している。本シンポジウムでは琉球列島から日本本州にかけて、サンゴ及び魚類の群集構造、サンゴの系統分類、サンゴ個体群の遺伝的集団構造、サンゴ‐褐虫藻共生体の分子レベルでのストレス応答などについての先行研究をレビューし、地球温暖化の進行を念頭に置いた上で、今後のサンゴ礁生物群集の変遷を探る上でどのように研究を展開すべきかを、ゲノムから生態系までの階層にまたがり議論する。

[S09-1] 南西諸島におけるサンゴ群集構造の地理的変異 酒井一彦(琉球大・熱生研)

[S09-2] 造礁サンゴにおける環境応答解析と群集の緯度変異 中村崇(九州大・理)

[S09-3] 九州から本州にかけてのサンゴ群集の緯度変異とサンゴ分布北上の可能性 杉原薫(福岡大), *山野博哉(国立環境研)

[S09-4] 日本南西部におけるタイドプール魚類群集の構造パターンと地理的変異 新垣誠司(琉球大・理)

[S09-5] 南西諸島におけるミドリイシ属サンゴの遺伝子流動 中島祐一(琉球大・熱生研)

[S09-6] ゲノム情報を活用して造礁サンゴの地理的変異を探る 井口亮(琉球大・熱生研)

[S09-7] 遺伝子解析から見た沖縄から本州沿岸の黒潮流域におけるイシサンゴ類の地域特異性 *深見裕伸(京都大・フィールド研), 鈴木豪(西海区水研・石垣)


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