| 要旨トップ | ESJ57 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第57回全国大会 (2010年3月,東京) 講演要旨 |
企画集会 T29 -- 3月18日17:30-19:30 I会場
近年,地理情報システム(GIS)や広域を対象とした空間データセットの普及が進み,また,その有用性から,景観スケールを対象とした研究が積極的に行われるようになってきた.それに伴い旧来の生態学の枠を拡張するような, 新たな研究トピックもみられるようになってきた.例えば,メタ個体群やメタ群集研究などは,景観生態学と個体群生態学,もしくは群集生態学がその垣根を越えて融合することによって発展を遂げた好例であろう.
しかし,その一方で,景観スケールを対象とした研究は,GISおよび既存データベースの活用にのみ関心が集まっているようにも考えられて,そのアプローチはステレオタイプ化しているという見方もできる.
本集会では,様々な観点から景観生態学と他の生態学のトピックを統合し展開している研究の紹介を通じて,今後,さらに発展していく景観生態学の可能性について議論を深めたい.
*コメンテーター:
三橋弘宗(兵庫県博)、角谷拓(国環研)
[T29-1] アマモ場の景観変動を引き起こすローカルプロセスの解明
[T29-2] 近縁オサムシ2種による モザイク交雑帯仮説の検証
[T29-3] 安定同位体から生物の環境選択を考える:景観構造に着目して
[T29-4] ため池の水生植物の消失と市街化・護岸率の関係:形質に注目して
[T29-5] 世の中に生かすランドスケープの視点