| 要旨トップ | ESJ62 企画集会 一覧 | | 日本生態学会第62回全国大会 (2015年3月、鹿児島) 講演要旨 ESJ62 Abstract |
企画集会 T04 -- 3月20日 9:00-11:00 E会場
ダンゴムシ・ワラジムシは、日本人にとって最も身近な生き物一つであり、インターネットで検索すると膨大な数のヒットがある。しかし、日本における本動物を対象とした学術研究の多くは、その生活史特性や落葉分解に関するものに限られ、これまで盛んに研究が行われてきたとは言い難い。その原因は様々であろうが、その一つに、多くの人が、「誰でも知っている動物だから、もう調べることはないだろう!」と考えていることが挙げられるかも知れない。例えば、日本からこの仲間は100種以上が報告されており、未だにその多様性の実体はほとんど分かっていないが、そんなことを知る人はごく僅かであろう。そんな中、近年、ダンゴムシ・ワラジムシを題材として、認知科学、行動生理・生態学、多様性科学的アプロ―チによる研究が展開されている。
これらを踏まえ、本企画集会では、ダンゴムシ・ワラジムシを題材に様々なアプローチで研究をしている方々に発表をして頂き、日本におけるこの分野の知見を整理するとともに、この動物の研究対象としての有用性・可能性を周知し、この分野の研究の更なる発展に寄与することを目指す。
[T04-1] ダンゴムシに潜む意思決定能
[T04-2] 同所的に生息するコシビロダンゴムシ科2種のWolbachia感染率と繁殖操作
[T04-3] ダンゴムシがダンゴになれないとき~卵保護のコスト~
[T04-4] ワラジムシ亜目に対するカスミサンショウウオの餌選択性~外来ワラジムシ類の侵入が林床の捕食者に与える影響~
[T04-5] オカダンゴムシの概日リズムと脱皮周期
[T04-6] 日本におけるダンゴムシ・ワラジムシ類の多様性研究の現状