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企画集会 T12
集水域を単位とした河川生態系の理解には、物質動態よび生物間相互作用両方の視点を持つ必要がある。しかし河川の状態は刻々と変化するため、河川環境を適確に把握するための方法論が必要となる。元素および分子のもつ安定同位体情報は、物質の起源や反応の履歴情報を含むため、河川環境の把握から集水域単位の物質循環研究までに利用可能である。河川に生息する生物の安定同位体比は、環境中の資源の情報に加え食物網上の位置を示すため、生物群集の解析に用いることができる。本企画集会では、河川環境の継時的変動を追った研究から生態系解析の研究までにわたる最新の知見を紹介する。これらを元に、集水域を単位とした生態学研究における安定同位体解析の今後の展開について議論を深めたい。
[T12-1] 安定同位体解析を用いた集水域研究
[T12-2] 硝酸の窒素・酸素同位体比同時測定による栄養塩動態解析
[T12-3] 河川における一酸化二窒素の動態-硝化・脱窒におけるアイソトポマー比を利用して-
[T12-4] モンゴル国ウランバートル近郊河川における各種同位体比の日変動
[T12-5] 河川環境と生物の安定同位体比