| 要旨トップ | ESJ61 企画集会 一覧 | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨
ESJ61 Abstract


企画集会 T13 -- 3月16日 18:00-20:00 B会場

生態学における状態空間モデルの利用~データから情報をより多く引き出す統計的方法~

企画者: 飯島勇人(山梨県森林研)

近年、生態学の分野においても、状態空間モデルを用いた研究発表が見られるようになった。状態空間モデルの特徴は、直接観測できる世界(データモデル)と直接観測できない世界(プロセスモデル)を明示的にモデリングできることである。これによって、観測時の誤差と生態的過程の確率論的変動を分離でき、直接は観測できない値についても推定が可能となった。生態学の分野で明らかにしたい事象は直接観測できないことがほとんどであるため、今後、状態空間モデルは生態学のデータ解析において重要な枠組みとなっていくと考えられる。しかし、状態空間モデルの利用者は現時点ではまだ多くなく、その有用性についても十分に認知されているとは言えない。この集会は、状態空間モデルに興味を持っている方や状態空間モデルの初心者を対象とし、状態空間モデルの有用性を普及することを目的とする。

[T13-1] 状態空間モデルによる推定の考え方  山村光司(農環研)

[T13-2] ニホンジカの個体群動態の推定  飯島勇人(山梨県森林研)

[T13-3] スイッチング状態空間モデルによるGPSデータの補正  有本勲(白山自然保護センター)

[T13-4] 状態空間モデルの実行方法と実行環境の比較  伊東宏樹(森林総研)


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