| 要旨トップ | ESJ66 自由集会 一覧 | 日本生態学会第66回全国大会 (2019年3月、神戸) 講演要旨
ESJ66 Abstract


自由集会 W17  3月16日 17:00-18:30 Room G

一寸の虫にもラブの魂
Soul love  to an inch of insect

宮竹貴久(岡山大学)
Takahisa Miyatake(Okayama University)

あの手この手を使って自分の遺伝子を子孫に残そうとするメスとオスの繁殖戦略は実に奥深く、ぼくたち人間の目からみるとなまめかしいとすら感じるものも少なくない。これらはすべて進化と生態を基礎として、科学的に説明が可能であろう。また言うまでもなく性の科学は社会の役にも立っている。繁殖戦略は、性選択、性的対立、精子競争、トラウマ的授精、ホモ行動の適応的意義など、近年、その理解が急速に進みつつある。その一方で、なんのために進化したのかその謎解きを今後の研究にゆだねなければならないものも多い。そこで本自由集会では求愛と交尾行動について新たな研究を展開している(主として)若手研究者による研究事例を紹介し、めくるめく昆虫たちの性生活について参加者のあいだで虫の交尾に対する愛を共有する。そして理解を深め、「一寸の虫が見せる『ラブ魂』を科学するワクワク感」を多くのみなさんに、どうしてもお伝えしたくてたまらないのです。

[W17-1]
一つの求愛行動が単婚性のメスを多婚性に変化させる 嶺川一喜(東京大学)
A courtship behavior that makes monandrous females polyandrous Kazuyoshi Minekawa(The University of Tokyo)

[W17-2]
不妊虫放飼法で放飼された不妊メスは本当に役立たずなのか? 日室千尋(琉球産経(株))
Infertility females released in the field are not really useful in Sterile Insect Technique ? Chihiro HIMURO(Ryukyu-Sankei Co. LTD)

[W17-3]
群飛して交尾するトウヨウモンカゲロウ 宮竹貴久(岡山大学)
Mate and flock in a mayfly species Takahisa Miyatake(Okayama University)

[W17-4]
食いつ食われつ翅なくす:クチキゴキブリの雌雄が配偶時に行う翅の食い合い 大崎遥花(九州大学)
Female and male of wood-feeding cockroach in the mating pair eat wings each other Haruka OSAKI(Kyushu University)


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