| 要旨トップ | ESJ67 シンポジウム 一覧 | 日本生態学会第67回全国大会 (2020年3月、名古屋) 講演要旨
ESJ67 Abstract


シンポジウム S06  3月5日 9:30-12:30 Room J

ニホンライチョウの分布変遷の解明と温暖化への脆弱性評価
Prediction of the past, present and future potential habitats of the Rock Ptarmigan in Japan

津山幾太郎(森林総合研究所北海道支所), 堀田昌伸(長野県環境保全研究所), 西海功(国立科学博物館), 松井哲哉(森林総合研究所)
Ikutaro TSUYAMA(Hokkaido Research Center, Forestry and Forest Products Research Institute), Masanobu HOTTA(Nagano Environmental Conservation Research Institute), Isao NISHIUMI(National Museum of Nature and Science), Tetsuya MATSUI(Forestry and Forest Products Research Institute)

高山生態系は、地球温暖化に対して最も脆弱な生態系の一つである。日本の高山生態系を象徴する生物であるニホンライチョウは、世界最南端に生息するライチョウであり、その数は既に2000羽弱まで減少していると推定されている。その上、寒冷な高山環境への依存度が高く、孤立的に分布するため、地球温暖化に対して、特に脆弱であると危惧されている。本シンポジウムでは、ニホンライチョウの過去・ 現在・将来の生息地推定、遺伝解析、遺跡出土資料の解析という3つの異なるアプローチを統合することで、過去からの分布変遷を解明するとともに、温暖化に対する地域個体群の脆弱性を評価し、優先的に保全すべき集団や逃避地となる場所を明らかにすることを目的として行った科研費の成果を発表する。

[S06-1]
ニホンライチョウの現状と課題 *堀田昌伸(長野県環境保全研究所)
Curent status and issues of the Rock Ptarmigan *Masanobu HOTTA(NECRI)

[S06-2]
考古学資料から過去のニホンライチョウの分布を探る *江田真毅(北海道大学総合博物館), 久井貴世(北海学園大, 日本学術振興会)
Reconstructing the distribution of the Rock Ptarmigan in Japan from archaeological remains *Masaki EDA(Hokkaido Univ. Mus.), Atsuyo HISAI(Hokkai-Gakuen Univ., JSPS)

[S06-3]
遺伝情報から見たニホンライチョウの分布変遷と脆弱性評価 *西海功(国立科学博物館)
Genetic differentiation of the Rock Ptarmigan in Japan *Isao NISHIUMI(NMSN)

[S06-4]
ニホンライチョウの潜在生息域から見た分布変遷と脆弱性評価 *津山幾太郎(森林総合研究所・北支), 松井哲哉(森林総合研究所)
Prediction of the past, present and future potential habitats of the Rock Ptarmigan *Ikutaro TSUYAMA(HRC, FFPRI), Tetsuya MATSUI(FFPRI)

[S06-5]
登山者によるライチョウ情報のモデリング *比嘉基紀(高知大学)
Modelling the Rock Ptarmigan observation data obtained by citizen climbers *Motoki HIGA(Kochi University)


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