| 要旨トップ | ESJ69 シンポジウム 一覧 | 日本生態学会第69回全国大会 (2022年3月、福岡) 講演要旨
ESJ69 Abstract


シンポジウム S02  3月17日 9:00-12:00 Room B, 現地開催/ライブ配信あり/見逃し配信対応

生態系を活用した防災減災(Eco-DRR)の評価と社会実装〜地球研プロからの報告〜
Research and social implementation of Ecosystem-based Disaster Risk Reduction: interim reports from a RIHN project

吉田丈人(地球研・東京大)
Takehito YOSHIDA(RIHN・UTokyo)

生態系を活用した防災減災(Eco-DRR: Ecosystem-based Disaster Risk Reduction)が、気候変動による災害リスク拡大への対応として、また、生物多様性・生態系の保全再生と両立する防災減災のあり方として、近年注目されています。Eco-DRRは最近使われだした新しい言葉ですが、現代的な土木技術が発展する前から続く伝統的な災害対応として、Eco-DRRは日本各地に存在し今なお現役で活躍しています。また、気候変動や人口減少による社会経済状況に適応した持続的な防災減災手法として、新たな期待が高まっています。総合地球環境学研究所で進行中のEco-DRRプロジェクトにおいて、私たちは、Eco-DRRが発揮する多様な機能(防災減災機能やさまざまな生態系サービス)を評価するとともに、Eco-DRRの社会での活用を進めるために超学際的アプローチによる研究と実践を進めています。本シンポジウムでは、地球研Eco-DRRプロジェクトの概要を説明したのち、プロジェクトを構成する8つのグループ・サブグループからの報告と質疑応答を行います。それらの報告の後、総合議論を行う予定です。

[S02-1]
災害リスクの全国評価とEco-DRR *瀧健太郎(滋賀県立大学, 総合地球環境学研究所)
National-scale evaluation of disaster risks and Eco-DRR *Kentaro TAKI(University of Shiga Prefecture, RIHN)

[S02-2]
生態系サービスの全国評価とEco-DRR *橋本禅(東京大学, 総合地球環境学研究所)
National-scale evaluation of ecosystem services and Eco-DRR *Shizuka HASHIMOTO(University of Tokyo, RIHN)

[S02-3]
滋賀県における今日の災害対応と伝統・地域知 *深町加津枝(京都大学, 総合地球環境学研究所)
Today's disaster response and traditional and local knowledge in Shiga Prefecture *Katsue FUKAMACHI(Kyoto University, RIHN)

[S02-4]
「普通の自然」を未来に活かす「里山グリーンインフラ」の理念・研究・実践 *西廣淳(国立環境研究所, 総合地球環境学研究所)
"Satoyama Green Infrastructure", Citizen collaborating project for climate change adaptation using rural landscape *Jun NISHIHIRO(NIES, RIHN)

[S02-5]
福井県三方五湖における伝統的Eco-DRRの活用 *吉田丈人(総合地球環境学研究所, 東京大学)
Traditional knowledge of Eco-DRR in Mikatagoko Lakes, Fukui, Japan *Takehito YOSHIDA(RIHN, University of Tokyo)

[S02-6]
Eco-DRRに関する制度・インセンティブと実践に向けた課題 *西田貴明(京都産業大学, 総合地球環境学研究所)
Challenges in social application of Eco-DRR in Japan *Takaaki NISHIDA(Kyoto Sangyo University, RIHN)

[S02-7]
Eco-DRRとNbSの国際的動向と日本からの貢献 *古田尚也(大正大学, IUCN, 総合地球環境学研究所)
Global trend and Japan's contribution on Eco-DRR and NbS *Naoya FURUTA(Taisho University, IUCN, RIHN)


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