| 要旨トップ | ESJ61 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第61回全国大会 (2014年3月、広島) 講演要旨 ESJ61 Abstract |
シンポジウム S14 -- 3月15日 14:30-17:30 F会場
2005年6月に外来生物法が施行されて7年以上を経た現在、根絶に成功した特定外来生物は1種も存在しない。我が国は、外来生物対策に特化した法律を作り出した点で世界をリードしており、CBD-COP10で提示された外来種対策目標に対しても、科学的データに基づき革新的防除手法を開発するとともに様々な問題点を解決し、世界に先駆けて成功事例を作り上げ、さらにその情報を国際発信することは、生物多様性国家戦略の観点からも、国際貢献の観点からも、重要な課題と位置づけられる。
我々は、2011年度より環境省環境研究総合推進費の支援のもと、防除事業が進められている外来動物類の国内外における防除実態の情報収集を行い、防除に関する情報の整備と分析を行うとともに、必要とされる外来生物の生態学的情報の収集と防除手法の開発を推進してきた。本会合では、これまでの成果と今後の課題について報告したい。
総合討論:コメンテーター・石田健(東京大学)
[S14-1] アルゼンチンアリおよびセイヨウオオマルハナバチの薬剤防除手法開発
[S14-2] オオクチバスを対象とした防除手法の開発と防除体制の強化
[S14-3] グリーンアノールの生物学的特性に基づく防除戦略開発
[S14-4] マングース超低密度個体群の根絶技術開発
[S14-5] アライグマの効果的・効率的防除戦略開発
[S14-6] 防除実践のためのモデル解析
[S14-7] 外来種の環境影響評価と防除の優先順位決定