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シンポジウム S13

交尾行動の新しい理解

企画者: 粕谷 英一(九大・理・生物), 上田 恵介(立教大学・理), 狩野 賢司(東京学芸大学・生物)

 動物の交尾行動の生態学的研究は、交尾の際に、オスがメスに対 してコストを与えていることが相次いで示されたのをきっかけとして、次々に 新しい現象が発見されています。従来メスの利益の観点から説明されてきたメスの複数回交尾なども実証的見直しが行われて、交尾行動の新しい理解に至ろうとしています。

 現在、ハンディキャップ(good genes)理論に沿ってメスによる選り好みが盛んに研究にされていた時期に続く新しい研究の高まりを迎えています。どんなことが明らかになってきたのかわかりやすく提示するとともに、親による子の世話をめぐるかけひきはどうとらえられるか、交尾の際のメスとオスの関係やライバルオス同士の関係はどうとらえられるのか、未解明の方向性は何かなどを明らかにしたいと思います。

[S13-1] 交尾行動の新しい理解に向けて 粕谷 英一(九大・理・生物)

[S13-2] モズの雌雄の育雛におけるコンフリクト 高木 昌興

[S13-3] カジカ類からみた魚類の交尾行動 早川洋一(国際基督教大学)

[S13-4] グッピーの配偶行動と雌雄の駆け引き 狩野 賢司(東京学芸大学・生物)

[S13-5] 交尾の損得:トゲがもたらしたマメゾウムシの研究の進展と混乱 原野 智広(岡山大院・環境)

[S13-6] オサムシの交尾行動:攻めと守りの多様性 高見 泰興(京大・理)

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