| 要旨トップ | ESJ71 シンポジウム 一覧 | | 日本生態学会第71回全国大会 (2024年3月、横浜) 講演要旨 ESJ71 Abstract |
シンポジウム S05 3月19日 9:00-12:00 Room E
Agroecologyは、生態学者が中心を担い1980年代から発展してきた持続的な食農を実現するための学際的、かつ研究教育と実践的行動の両立を目指してきた応用生態学の一分野である。日本でも本学会をプラットホームに1990年代からアグロエコロジー研究会が開催されてきたが、今回米国UCSCのグリースマン著の世界で最も普及してきた教科書 Agroecology: the ecology of sustainable food systemsの翻訳完成(村本・日鷹・宮浦 監訳 農文協 2023)の機会に、アグロエコロジーの発展的な展望について、sustainabe food systemsをキーワードに非会員を招待した多様な分野構成で議論する。本翻訳教科書は、多才な翻訳グループ陣で第1板(1998)の翻訳作業から始め、第3版(2014)へと改訂されていく中で、本学会や農学関係者だけでなく、社会経済学など多様な学際的グループ陣を加えて完成された。今回はグリースマン名誉教授、村本譲司の両博士をUCSCから御参加いただき、翻訳グループ関係者をはじめとした本分野関係者とともに、本教科書を自身の研究や諸活動と関連させながら紐解き、今後の持続的な食と農の在り方について総合的で発展的な議論を行う。コメンテータに、小林慶子(農研機構)他、を予定しており、現在調整中である。
[S05-1]
アグロエコロジー:持続可能なフードシステムの生態学
Agroecology: the Ecology of sustainable food systems
[S05-2]
持続可能なフードシステムとは何か?:アグロエコロジーの手法
What is sustainable food systems? :Methodology of Agroecology
[S05-3]
農生態系・多様性・安定性とアグロエコロジカルな食農のデザイン
Agroecological design of agri-food systems based on agroecosystems, diversity and stability
[S05-4]
アジア的食農文化とアグロエコロジー
Agri-Food culture and Agroecology in Asia
[S05-6]
景観構造と農生物多様性
Landscape structure and agrobiodiversity
[S05-7]
アグロエコロジーと総合的な農学の教育研究:府中水田と四賀村のフィールドから
Agroecology and education and research of integrated agronomy: Fields of Fuchu City rice paddy and Shika Village
[S05-8]
日本とブータンから考えるフードシステムの生態学
Contemplations on the Ecology of food systems from Japan and Bhutan
[S05-9]
里山における持続的フードシステム:雪国集落で自給的に暮らす一女性生態学者の提言
What is the sustainable sood systems in Satoyama? A proposal from a female ecologist living in a snowy village with a subsistence lifestyle